人体練習11~20周目
前回に引き続き、練習の記録を掲載していきたいと思う。
11~20回目は練習内容を減らし、実用的な体の練習をメインに描いていった。
11~13周目
それまでと比べるとまともになってはきてはいるが、まだまだぎこちなさが残る。
目立った変化は見られない。
14回目の横向きの絵はそれまでと比べて線がはっきりし、肉体のバランスが良い。
この辺りで胸を少し大きめに描くと背中を張ってる印象が出ることが分かった。脚の筋肉もそれまでとくらべるとメリハリがある。
15回目の後ろ姿も落ち着いてきている。
この辺りで正面の絵も落ち着いてきており、後ろ姿も肉付きがよくなってきている。
線も11回目と比べるとはっきりと描かれている。
19回目と20回目は調子が悪かったのかマイマチなデキとなってはいるが、20回目の横向きの絵はパーツ全体のバランスが落ち着きリアルな肉質に近づいているものとなった。
全体的には大きく変化は見られないものの、バランスが落ち着き線がはっきりとしてきたということが分かる。
この後もしばらくは伸び悩むが、ある時を境にまた一段回レベルを上げることができた。その様子を次回掲載したいと思う。
正面顔の簡単な描き方
多くの人が描きたいであろう正面顔の簡単な描き方をノートにまとめてみた。
字が汚く文章もわかりづらい部分があるかもしれないがそこはご了承いただきたい。
また、決して画力も十分ではなくバランスも悪いのであくまで描き方として見てほしい。
ただ、シンプルさと分かりやすさを心がけたので数ある講座の中でも分かりやすい方だという自身はある。
参考になれば幸いである。
正面顔の簡単な描き方
※最低10回は練習すること。1回目は雑でいいので簡単に3分くらいで、2~3回目はパーツを覚えながら5分、4~5回目で比率に注意しながら5分、6~7回目で紙を離してバランスに注意しながら丁寧に5~10分、8~10回目で完璧を目指し納得行くまでと行った具合にだんだん回を追うごとに目標を高めて描くと持続しやすい。長くても10分くらいでできると思うので苦もそこまでではないだろう。
①綺麗な円を意識して描く。
②円を正方形に近い四角で囲み4等分する。小さな4つの四角ができたら下にさらに2つ小さな四角を足す。6つの四角でできた長方形ができる。
③長方形の底辺を3等分の線に分け、真ん中の線を顎として円の真横の直径の両端から線を引き、顎の両サイドへと引っ張っていく。新しくできた2つの四角の真ん中より少し上の辺りで線に角度をつけて顎とつなげ、輪郭を描く。
④長方形の中央に線を引く。顔の横幅の長さを5等分した左右から数えて2番目にあたる2つの線が目の横幅となり、長方形の高さの半分の場所よりも少し下に位置する。眉毛は目1つ分空けて付け、目よりも長く描く。
⑤縦の中央線と円の接点が鼻のでっぱりであり、ここに印をつける。鼻が目の位置より少し下であることを意識し、上部分が細長いひし形で描いていく。その下に目1つ分空けて口と下唇の線を描く。口は目よりも少し長く描く。左右にバランスに気をつけ耳も描き足す。だいたい眉毛と鼻先の幅が耳の長さになる。
⑥左右対称になるよう注意して髪の生え際を描く。また耳の後ろとつながっていることを意識し首も付け加えてできあがり。
10回しっかり練習した頃には1回目とは出来が全く違っていることだろう。比較すると達成感も感じられるし、やる気も増し練習に対する抵抗感も薄れてくる。
10回分はだいたい最低限のレベルに達する回数で、まともになってくるのはだいたい30回くらいからであろう。一見気の遠くなりそうな数に感じられるが10回分終えたあなたは進んで11回目だったり、よりリアルな顔の練習に踏み出せるはずである。
参考:Pixiv Sensei「正面顔を描く」
人体練習1~10周目
久しく投稿する。
ここのところ忙しく、練習はちょくちょくしていたものの更新する時間が取れずにいた。
今やっている練習方法を初めてから10ヶ月近くたったので、その成果を発表していこうと思う。
その練習方法は以前の記事からも何度か実践しているとは記載していたが、今回はその内容を簡単に紹介したいとも思っている。
現在実践している方法はPixivによる公式のお絵描き講座サービス「sensei」を用いての練習である。
簡単に言えば動画付きの講座サービスである。
今年の3月にやってみたところ今までになく上達を感じたことで継続し、現在に至っている。
また、練習を経て描いたフルカラーイラスト(R18)が、デッサンCGを用いたりしたということもあるが、Pixivで30ブックマークを達成することが出来た。
途中知人に手伝ったりもしてもらったものの、かつてない達成感も感じられた。
具体的な内容は省略するが、動画も講座1つにつき3分で短く効率的にまとめられているといった印象を持っている。
内容も分かりやすく、描きやすいものを模写するだけでも体が描けるになる。
上達に悩んでいる方にはオススメしたい講座である。
紹介はここまでにして、練習内容の公開に入ろうと思う。
今回は実践していったものの中から、全身の練習を公開する。
公開する内容は全身の描き方という練習内容のほんの一部にすぎないことはご了承願いたい。
まずは1~10周目をご覧いただこうと思う。
1周目
最初はバランスや丁寧さよりも「どんな筋肉があるか」、「人体にはどのようなポイントがあるのか」といったことを重視して描いていった。
雑さについては実力不足も含まれるが、いきなり最初から丁寧に描きすぎても継続の妨げになりかねないのでは、と考え、また力を入れすぎて飽きてしまわないようあえて簡単に描いてみた。
それでも一回練習しただけでぱっと浮かんだ描きたいポーズを自由に描けるようになった。
2周目
ポイントをメモでまとめてみた。1回目と大きな違いは感じられない。
字が汚いのは無視してもらいたい。
3周目
筋肉をパーツごとに分けてみた。
2周目よりも出来が悪い。
4,5周目
5周目に少々安定感が出てきたものの、まだまだつたない。
6~8周目
6,7周目は大きな変化は現れず。
8周目でようやく中央線を引くようになった。
左右にも線を引くことで今までよりも安定してかけるようになってきた。
この辺りから丁寧に描くようになってきたと思う。
9,10周目
前回よりも横向きのバランスが良くなった。
今見れば粗末な出来だが、それでも10回も練習すれば1周目との差は歴然だろう。筋肉も大まかではあるが覚えてきた。
筋肉を理解しどこに何があるかを覚えることで、以前よりも体を描くのが楽しくなり肉質のある絵もかけるようになってきた。
またこうして繰り返すことで上達し、比較するのも楽しくモチベーションの維持に繋がった。
今回はここまでにしようと思う。
次回は11~20周目の結果を掲載したい。
私が思う、絵が上達する方法
絵の練習で欠かせないものが「モチベーション」である。
画力というものは残念ながらどんなに成長が早い人間も簡単には上がらない。
どんな人間にもそれなりの年月が必要なのは確かだ。
そのモチベーションを保てるかどうかが上達において大切だと筆者は考える。
さて、モチベーションを保ちつつ上達するにはどうすればいいのかという話だが、
まず「師匠」を探すことが大事である。
「師匠」というのは、好きな漫画家でもいいし、好きなアニメでもいい。
自分が最も好きな漫画家、イラストレーター、アニメ作品を”一つ”上げる。
そして、ひたすらそれを模写していく。
おおまかに言えばこれが筆者の思う上達のための練習方法である。
好きなものを描いて練習するというのはモチーベション維持において大いに貢献するというのは想像がつくであろうが、何故"1つ"なのか。
筆者の経験から得たことであるが、全く絵柄の異なるものを集めてやるとそれぞれの作者のクセや特徴が違うため、技術が固まりにくい。
少々ずれた例えで申し訳ないが、文系学部の大学受験で理系科目を勉強する必要はないのだ。
また、あれもこれもやりたい、というのは好きの度合いがあまり高くないと筆者は考えている。
そこまで好きでもないものをただ模写するのは途中で苦痛になっていく可能性もある。
実際筆者はそうだった。鳥山明の塗りが好きなので画集を購入しそれを模写したものの、途中で飽きてしまった。
そこで気づいた。陶酔する程私は鳥山明のファンではないのだと。
むしろ、これ以外描きたくない!という程のものがなくはっきりとした目標を定めなかったため、成長が疎かになってしまった。
よって筆者はデッサン系の資料を使用して練習するに至った。デッサン系は可愛さが必要なくうまく描けなくてもショックが低いのである意味楽ではあるが、これはまた別の機会に話すとしよう。
とにかく、挫折しないためにも好きでしょうがなく、いくら模写しても飽きないような作品を選ぶのがいい。
ただ、作品はできる限り有名なもの、人気があるものが望ましい。
理由としてまず第一に、マイナーな作品はどうしても資料が少なくなってくる。
資料は多い方が良いに越したことはない。
第二に、人気があるものは絵のクオリティも高いことが多い。
例えばラブライブ!は非常に安定した質で制作されている。
あのキャラのこういうポーズの絵が描きたい、と思った時に丁度その理想のポーズをしているシーンを一時停止して模写する、ということも容易だろう。
ファンの二次創作物のイラストや同人誌もレベルの高いものが多く、エロ同人といった肉体の資料として参考になるものもあるので、将来成人向けのイラストを描きたい人にとっても練習材料に持って来いなのである。成人向けの絡みシーンは高度ではあるがいい練習にもなる。
先程絵柄が違う弊害を述べたので公式とはデザインが異なる二次創作を練習の資料として使用することは矛盾が生じてしまったが、大事なものは絵柄よりもモチベーションであり、それを維持させる「作品」である、ということで見逃してほしい。
第三に、ファンが多くいることで孤独を紛らわせられる点も大きい。
絵を描くということは自分一人の世界で作業するため、孤独である。
また、初心者のうちは描いても見てくれる人が少なく、承認欲求が満たされずモチベーションが下がってしまう危険性が高い。
だが覇権作品であれば他人の目に留まる可能性も高く、絵が描けなくてもSNS等を使ってファンとしてつながった人に見てもらえることも可能である。
反応を貰えれば意欲もわき、屈することなく練習を続けていけるだろう。
他にも注意点だが、ある程度慣れて自分で一から絵を描いてみたい、と思う時があるだろう。
その際も必ず資料を見て描くことを徹底すると良い。
プロでやっている人も資料を見ることは欠かさない。プロが絵を見ながら仕事をしているのだから、増して素人の我々は尚更何も見ずにうまく描けるはずはないのだ。
「この人、ずっと描いている割に上達しないな…」ということを思う時はないだろうか。
その人物は恐らく資料を見ずに描いている可能性が高い。資料の放棄は上達の放棄である。
そこでもまたモチベーションが関係してくる。
資料を見るのは億劫であるが、好きなものなら楽しんで参考にしつつ描けることだろう。
その為にも、絵の内容も一番好きな作品に統一するのが良いと考えられる。
実力もついてくれば自然とより良く描きたいという向上心が湧き、筋肉や骨格を勉強したり、実在の人物の写真を参考にして研究することが面倒ではなくなっているはずだ。
決して短い道のりではないが、上達するには最も効率的な方法の一つといえるのではないだろうか。
最後まで読んでくれた方、よろしければ是非試してください。
ご報告、気長にお待ちしております。
※追記
参考にする作品はなるべくシンプルなデザインのものをオススメします。
あまりに情報量が多いキャラクターはいちいち描くのが大変でしょう。
どうしてもその作品がいいのであればそこは自由なのでなんとも言えませんが、シンプルなキャラクターの方が一つ一つ描き上げる時間も短縮できるかと。
30秒ドローイングの効果
眠れないし記事でも書きます。
イラスト初心者からベテランの方まで多くの人が知っているであろうPosemaniacs.com様の「30秒ドローイング」。
http://www.posemaniacs.com/blog/thirtysecond
30秒間(時間は30秒以上にも変更可)ずつ人体のCGモデルが次々表示され、その間に模写をしていくという練習方法である。
30秒間ずつ手軽に沢山のイラストを描けるという点で注目されるこの練習方法。
実践者も多数いたと思われる。
しかし、一見効率的に見えるこの練習方法については少々疑問が湧く。
個人的には効果は「ある」と考える。
だが上記で述べた「手軽さ」や「効率性」は実際低いように感じられる。
実際効果を出すためにはただ模写して終わりではなく、
画像の履歴を利用して自分で添削してどこが描けなかったのか、またどこが間違ってたかということを把握する必要がある。
そこまでやることで初めて効果が出てくるのがこの練習方法なのである。
その作業には根気が不可欠であるし、もし手軽だからと次々描いていけば添削する絵の数も増えていき、かえって手間のかかる作業となってしまう。
そもそも絵というものは手間のかかる作業ではあるが、「手軽さ」を求めるのであればおすすめしない練習方法であるし、添削の作業を抜かせば残念ながら時間の無駄になってしまう可能性も低くない。
勿論上手い下手を抜きにして模写だけが楽しく、その作業で満足感を得られるなら自由にやっても構わないと思う。
また、結局この練習方法はただ模写のみをする作業なので、何となくでしか体の知識が身につかず、よっぽどセンスのある人でなければ添削をしてもある程度行くと成長が止まってしまう可能性もあると思われる。
骨や筋肉を少しでも覚えて人体を模写するのと、覚えず模写するのではかなり意味合いが変わってくる。
例えば足し算にしても、鉛筆をもともと一本所持しており、ある日もう一本購入したので二本になった、と理解しているから1+1=2が理解できるのであって、その前提知識がないまま1+1=2という数字と記号を見たところで算数の勉強にはならないであろう。
よって、0から始める人からすれば人体に慣れるという意味では多少効果はあるかもしれないが、多少慣れてきた時に骨や筋肉の位置をある程度覚えた状態で練習しなければ努力も虚しい結果になるかもしれない。
勿論覚えたからといって効果が出るとは限らないし、覚えてないから効果がないとも限らないが、結局は効率性や手軽さといったものからは程遠い練習方法になると思われる。
この練習方法を続けて効果を出したいならば、筋肉の知識を少しでもつけることを推奨する。
以上の点から、30秒ドローイングは結果的には効果のある練習方法とは言えるものの、手軽で効率的なものではないと考えている。
もし心当たりがあったり、どうも効果がない、練習しているが合わないと感じた方は他の練習方法にも手を出してみてほしい。
絵の練習というのは、一番は手軽かどうかよりも「相性」である。
30秒ドローイングと相性がいい人もいるであろう。
私も今現在は相性のいい練習方法を見つけ、日々勤しんでいる。
この記事を読んでくれた皆様が自分に合った練習方法を見つけられることを心よりお祈り申し上げます。
現在の画力
特に何も資料を見ずに惰性で描いたものです。
まぁ私の実力など今現在こんなものです。
甘い例えをするならば、全く描けないわけじゃないけど、うまいとは言えないレベルといったところでしょうか。
ただ、これでも数ヶ月前では何も見ないという状態では描けなかったのでは?と思います。筋肉の知識も今よりなかったので、その頃と比べると一応意識して描いてはいるので、その前の例がないので伝わらないとは思いますが進歩はしているかと。
まぁ資料を見たからといって良くなるかといえばその可能性は無きにしもあらずといったところですが…
とりあえず、絵を描くときは変なクセが付く前に必ず資料を見ておくことをオススメします。
プロでさえも作業中は資料を必ず広げていますし、私も力を入れる際は何かしら見ています。
資料は見るに越したことはありません。絵は学校のテストではないので、どんどんカンニングしていきましょう、できれば考えながら。
ジャックハム著「人体のデッサン技法」について
私は過去に3回程ジャックハム氏の教則本を模写したことがある。
よく考えながら模写をしろと言われその通りに描いて練習したものの、振り返ってみると練習内容に対して得たものは膨大な時間とストレスであり、実力はあまりついたようには思えず、練習後に描いた絵を見ても今となっては目も当てられないものであった。
練習量が足りないだけかもしれないが、初心者が、少なくとも自分が幾度も隅から隅まで何度も描くにはページは少ないといえども線の量があまりにも膨大であり、目標に達するよりも披露や飽きが先に来るであろう。
しかし、私は決してジャックハムの「人体のデッサン技法」が教則本として優れていないものであるとは思わない。
今現在の練習方法を始めてからは嘘のように筋肉の部位などを覚えられるようになり、ささやかながらも上達を実感している(現在の練習方法はまた別の日に説明する)が、絵を描いている時になかなか相応しい資料が見つからずふとジャックハムの本を手に取った。
すると、当時練習していた時よりもその本の内容がすっと頭に入り、参考資料としても役立たせることができた。
つまり、ジャックハムは基礎の基礎を頭に叩き込んだ後に読むことで真価を発揮するのではないか、というのが私の意見である。
個人差はあれど、逆に0から始める人には勧めがたい一冊かもしれない。こればかりは各々が実践してみなければ分からないことではあるが。
しかし、ある程度体の代表的な骨や筋肉を覚えた状態で見ると、漠然としか捉えられなかった内容も理解しやすくなるのではないだろうか。