上手くなれない人による上手くなれない人のためのイラスト練習記録

どうしても上手くなれない絵描きのブログです。練習内容や気づいたこと、弱音などぼやいていきたい。目指すは誰でもできる効率的な練習の研究、打倒精神論。

私が思う、絵が上達する方法

絵の練習で欠かせないものが「モチベーション」である。

画力というものは残念ながらどんなに成長が早い人間も簡単には上がらない。

どんな人間にもそれなりの年月が必要なのは確かだ。

そのモチベーションを保てるかどうかが上達において大切だと筆者は考える。

 

さて、モチベーションを保ちつつ上達するにはどうすればいいのかという話だが、

まず「師匠」を探すことが大事である。

「師匠」というのは、好きな漫画家でもいいし、好きなアニメでもいい。

自分が最も好きな漫画家、イラストレーター、アニメ作品を”一つ”上げる。

 

そして、ひたすらそれを模写していく。

 

おおまかに言えばこれが筆者の思う上達のための練習方法である。

 

好きなものを描いて練習するというのはモチーベション維持において大いに貢献するというのは想像がつくであろうが、何故"1つ"なのか。

筆者の経験から得たことであるが、全く絵柄の異なるものを集めてやるとそれぞれの作者のクセや特徴が違うため、技術が固まりにくい。

少々ずれた例えで申し訳ないが、文系学部の大学受験で理系科目を勉強する必要はないのだ。

 

また、あれもこれもやりたい、というのは好きの度合いがあまり高くないと筆者は考えている。

そこまで好きでもないものをただ模写するのは途中で苦痛になっていく可能性もある。

実際筆者はそうだった。鳥山明の塗りが好きなので画集を購入しそれを模写したものの、途中で飽きてしまった。

そこで気づいた。陶酔する程私は鳥山明のファンではないのだと。

むしろ、これ以外描きたくない!という程のものがなくはっきりとした目標を定めなかったため、成長が疎かになってしまった。

よって筆者はデッサン系の資料を使用して練習するに至った。デッサン系は可愛さが必要なくうまく描けなくてもショックが低いのである意味楽ではあるが、これはまた別の機会に話すとしよう。

とにかく、挫折しないためにも好きでしょうがなく、いくら模写しても飽きないような作品を選ぶのがいい。

 

ただ、作品はできる限り有名なもの、人気があるものが望ましい。

 

理由としてまず第一に、マイナーな作品はどうしても資料が少なくなってくる。

資料は多い方が良いに越したことはない。

 

第二に、人気があるものは絵のクオリティも高いことが多い。

例えばラブライブ!は非常に安定した質で制作されている。

あのキャラのこういうポーズの絵が描きたい、と思った時に丁度その理想のポーズをしているシーンを一時停止して模写する、ということも容易だろう。

ファンの二次創作物のイラストや同人誌もレベルの高いものが多く、エロ同人といった肉体の資料として参考になるものもあるので、将来成人向けのイラストを描きたい人にとっても練習材料に持って来いなのである。成人向けの絡みシーンは高度ではあるがいい練習にもなる。

先程絵柄が違う弊害を述べたので公式とはデザインが異なる二次創作を練習の資料として使用することは矛盾が生じてしまったが、大事なものは絵柄よりもモチベーションであり、それを維持させる「作品」である、ということで見逃してほしい。

 

第三に、ファンが多くいることで孤独を紛らわせられる点も大きい。

絵を描くということは自分一人の世界で作業するため、孤独である。

また、初心者のうちは描いても見てくれる人が少なく、承認欲求が満たされずモチベーションが下がってしまう危険性が高い。

だが覇権作品であれば他人の目に留まる可能性も高く、絵が描けなくてもSNS等を使ってファンとしてつながった人に見てもらえることも可能である。

反応を貰えれば意欲もわき、屈することなく練習を続けていけるだろう。

 

他にも注意点だが、ある程度慣れて自分で一から絵を描いてみたい、と思う時があるだろう。

その際も必ず資料を見て描くことを徹底すると良い。

プロでやっている人も資料を見ることは欠かさない。プロが絵を見ながら仕事をしているのだから、増して素人の我々は尚更何も見ずにうまく描けるはずはないのだ。

「この人、ずっと描いている割に上達しないな…」ということを思う時はないだろうか。

その人物は恐らく資料を見ずに描いている可能性が高い。資料の放棄は上達の放棄である。

そこでもまたモチベーションが関係してくる。

資料を見るのは億劫であるが、好きなものなら楽しんで参考にしつつ描けることだろう。

その為にも、絵の内容も一番好きな作品に統一するのが良いと考えられる。

 

実力もついてくれば自然とより良く描きたいという向上心が湧き、筋肉や骨格を勉強したり、実在の人物の写真を参考にして研究することが面倒ではなくなっているはずだ。

決して短い道のりではないが、上達するには最も効率的な方法の一つといえるのではないだろうか。

 

最後まで読んでくれた方、よろしければ是非試してください。

ご報告、気長にお待ちしております。

 

 

※追記

参考にする作品はなるべくシンプルなデザインのものをオススメします。

あまりに情報量が多いキャラクターはいちいち描くのが大変でしょう。

どうしてもその作品がいいのであればそこは自由なのでなんとも言えませんが、シンプルなキャラクターの方が一つ一つ描き上げる時間も短縮できるかと。